そば作り

天地返し

そば畑の準備を始めます。

麦の収穫跡地を天地返しします。これはプラウという機械で20㎝下の土を上下反転させ耕運します。深いところにある痩せた土を表面に出すことにより、畑が適度に痩せ、水はけも良くなり乾燥気味の畑が出来上がります。このことにより、そばの生育を抑制し、倒伏の少ない背の低いそばが育ちます。そして、風味豊かな玄そばを作ります。

そば種まき

茨城県西地域8月にそばを蒔きます。「常陸秋そば」と呼ばれ、風味が良く個人の方やお蕎麦屋さんに定評がある品種です。

そばは乾燥に強く水分のほとんどなに土中でも数日で芽が出てきます。

そばは畑作の輪作するうえで、麦、大豆と共に重要な作物です。この3種類の作物を、同じ土地で順番に作ることにより、病害も無く、品質が安定し、収量も上がります。

発芽

そばは乾燥にも強く、すぐに芽が出てきます。雑草に負けないくらいで育つ為、除草の心配はいりません。

そばの花

9月の終わりから10月の上旬頃、そばの花が満開になり畑が一面真っ白い花で覆われます。花は咲き始めがが特に白く、美しい時期です。

そばの花には、めしべが長いものと短いものがあり、受粉するには長短別の花粉がつかないと実になりません。たくさんの虫によって受粉が行われますので、近くによるとミツバチがブンブン音を立て花を行き来する様子がわかります。

そばの花が咲くと、花の臭いが漂います。見た目の白さと違い、たい肥の臭いと表現すれば良いのでしょうか、香りとはとても言えません。しかし、写真を撮るのが好きな方はいい題材になるかもしれません。

そばの実入り

畑一面白くした、そばの花も終わり枝先には三角錐の特徴あるそばの実がたくさん付きました。

もう少しで収穫できます。

そば収穫

晴れた秋空の下、朝、時より霜が降りるようになり、緑だったそばの葉も寒さで茶色く変わり、水分も抜けると収穫の時期になります。強い季節風が吹くと実が落ちてしまう為、忙しい収穫になります。

汎用コンバインで刈り、実だけが収穫され、その日の内に乾燥機に入れ2日かけてゆっくり乾かします。風味を落とさず、均質に乾燥するため長い時間をかけます。

そばの実

皆さんはそばの実を見たことがありますか。

知っている方は、三角錐で黒い程度かと思います。

しかしかいし、良く見ると、一見黒く見えますが、複雑な縞模様が有り、個々皆違い、同じものはないようです。

四角錐
扁平

また、数は少ないですが、角が二つしかないものや扁平のものや、角が四つあり四角錐になっているものもあります。

黒くてとても地味な穀物ですが実は個性的でとてもユニークなのですよ。